2020年7月15日 更新

知識と経験をフル活用する「人の手」による仕事

嶋本さん(機関長) 2014年4月入社

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-日本海工に入社されたきっかけを教えてください

(嶋本)前職は陸上でエンジンの組み立てや故障などの修理等機械メンテナンスの仕事をしていました。
30年以上携わってきたので、実践的な知識や経験はそこで会得したと思います。
その後、日本海工に入社し、2018年までシンガポールでの仕事に従事していました。


-1光号の各所にまだ英語表記が残っていますね。
 シンガポールでのお仕事はいかがでしたか?

(嶋本)シンガポールに行ったのが、第一光号、第20光号、第70光号で、総勢60人の作業員中日本人は15人でした。
予想はしていましたが言葉の壁に最初は苦労しましたね。
ただ、時間が経つにつれなんとなく何を言っているかはわかってくるんです。
例えば、故障したら使う単語がある程度絞られてくるので、そうすると向こうもこっちも繰り返し使われる言葉を理解してくるんです。
なので、最後の方はかなり意思疎通できるようになっていました。


-アニメなどの影響で機関長はいつも修理をしているというイメージを勝手にもっているんですが、実際はどうですか?

(嶋本)確かに修理しますよ。
海上で故障して、いちいち帰港していたら作業行程が遅れますから、出来る限りは現場で対処します。
ただ、自分達の手に負えない場合は、修理会社に依頼して修理してもらいます。
機関長の仕事で一番大事なのは修理することではなく、海上で故障が起きないよう船の部品を「管理」することです。
同じ時期に取り換えた部品でも、駆動頻度や時間によって劣化速度は全く違いますからね。
動かなくなる、では困る。
かといって取り換えすぎたらコストも時間もかかります。
それぞれの部品の取り換え時期はデータとして管理しつつ、ちゃんと稼働するギリギリのところを見極めて交換しなければいけません。
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-船によって製造された時期も、使用されるメーカーも違いますよね?


(嶋本)そうなんです。
私が管理している第一光号は最新鋭ではないので、全体をパネル一つでコントロールできるような制御システムがありません。まぁ、最新鋭の機材を載せている船の方が少ないんですけどね。
第一光号内の部品であっても全部同じメーカーということはありませんし、異なる船で同じメーカーの機械を使っていても、まるっきり一緒ということはありません。
頼りになるのは知識と経験です。
正直1~2年では覚えられない、私としては少なくとも5年は経験を積む必要があると思います。
しかも、機械だって進歩するので、この仕事をする限り一生勉強ですね。


-お話を伺っていると、嶋本さんが、『機械がものすごく好き』ということが伝わってきます。

(嶋本)子供の頃から機械いじりが好きで、解体して組み立てるとかをずっとしていましたからね。
機械いじりを仕事にできて本当に楽しいです。
皆さんとお話しして、「ここはこうして欲しい」とか「こうなったら使いやすそうなんだけど」という要望を聞いて、より使いやすいものを考えて作ったりします。
思い通りのものができた時はとても嬉しいです。


-もしかして陸上に上がった時や、お休みの時も機械をいじったりしているんですか?

(嶋本)いいえ、休日は5歳の娘と一緒にいます。
遊んだり、ピアノに連れて行ったり、スイミングスクールに連れて行ったりと、娘との時間をなるべく取るようにしているんです。


-長期間での地方の海上の仕事に入ってしまうと、なかなかご家族に会えませんよね。

(嶋本)そうなんです。娘になかなか会えなくなるのは寂しいです。
ですが、私はこの仕事が好きなんです。
いままでの知識と経験と自分自身の手を使ってする仕事にやりがいを感じています。
船長とこんな話をしたことがあります。
「船長がピッチャーで、機関長がキャッチャーだ」と。
私は、私の仕事で船と皆さんを守っている船長を支えていることが誇りでもあります。


-AIでは出来ない仕事を体現されているんですね。
 インタビューさせていただきありがとうございました。
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