2021年9月27日 更新

技術や知識が、「きつい仕事」を「好きな仕事」にする

高野さん(機関長) 1997年4月入社

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-日本海工に入社されたきっかけを教えてください

(高野)神奈川県の水産系高専で機関の勉強をしていました。
機関に携われそうだということと、神戸という土地への憧れもあって、日本海工に入社しました。
ただ、実際に入社直後はオペレーターに配属され、しかも、神戸ではなく関東の現場に入ったんですけどね。
オペレーターは船上の「なんでも屋」です。
デッキのことは何でも処理できないといけませんので、覚えることがとてもたくさんありました。
せわしなくデッキを走り回っているうちに18年の年月が流れ、39歳の時に機関へ異動しました。
それからはずっと機関の仕事をしています。


-元々機関の勉強をしていたとはいえ、オペレーターから機関への異動はどうでしたか?

(高野)勉強したとはいえ18年も前ですし、正直大変でした。
しかも、前任の方からの引き継ぎ期間が2ヶ月しかない。
知識も技術も足りない状況で、お台場の現場で1か月の間、缶詰になって整備を行いました。
この経験も、良かったのかなと今では思います。

もう一つ良かったことがあります。
短期間ですが、別の船の機関長が来てくれて、徹底的にご指導いただいたことです。
その方が持っている機関士として必要な情報の全てを、大きなホワイトボードに、ものすごい勢いで書いていかれるので、私はそれを必死に書き写し、さらに同じ内容を別のノートに5~6回書き写しました。
何度も何度も繰り返し書き写すことで、頭に叩き込めと言われました。
私の人生で一番、勉強したと思っています。


-ホワイトボードの機関長の話は、他船の機関長からも伺いました。
 忘れられないエピソードとして、高野さんと同じことをおっしゃっていましたよ。
 現場のお仕事で、高野さんの印象に残っていることはありますか?

 
(高野)印象に残っているというより、オペレーター時代の忘れられない現場が2つあります。

1つは、韓国の釜山での現場です。
現場は5ヶ月ほどの短い期間だったのですが、季節が秋から冬にかけてでした。
釜山の真冬は、-10℃とかになるんです。
初めて体験する寒さに、気が遠くなりました。
あの寒さだけは、絶対に忘れられません。

もう1つは、シンガポールの現場です。
最初に半年、その後5年6ヶ月と長期間でした。
こちらは釜山と真逆で、暑さが厳しいうえ、現地の作業員の方たちと言葉が通じなかった。
オペレーターはインドネシアの方が多いので、彼らの話す言葉は英語ですらないですし。
最初は、電子辞書を片手に、単語でなんとかコミュニケーションをとっていました。
一緒に仕事をしているうちに、こちらも向こうの言葉をちょっとずつ覚えますし、向こうも日本語を覚えてくる。
そうなると、だんだん仲良くなってくるんですよね。
作業で汚れた顔を携帯のカメラで撮って、笑いあったりしました。
仕事をサボるずるい人もいましたが、私の周りには一生懸命仕事してくれる人が多かった。
いまでも、あの現場の湿度を含んだ熱気や、あの時の仲間達の笑顔を思い出します。


-大変だとおっしゃりながらも、高野さんはとても面白可笑しくお話ししてくださいますね。

(高野)本当に大変でしたよ!寒かったですし、暑かったですし。
それでも、この仕事を続けることができた最大の理由は、オペレーターの仕事も、機関の仕事も、好きだということです。
先ほどお話しした機関長だけでなく、オペレーター時代の先輩にも惜しみなく技術や知識を教えてくれました。
勿論、私も努力もしましたが、彼らが導き、育ててくれたおかげで、きつい仕事が、自分にとって得意な仕事になり、いつからか自分の好きな仕事になっていたんですよ。

私を育ててくれた先輩の一人が、お酒を飲むと良くおっしゃっていたことがあります。
「今度はお前が下にちゃんと教えて、いい船員にしてあげてくれ」
と。
私自身、一人前の船員に「なった」というより、「してもらった」という気持ちが強くあります。
私がしてもらったように、仕事を好きだと思えるレベルの技術や知識を、私も次の世代に引き継ぎたいと思います。


-高野さんは後輩育ても「大変だ!」といいながら、楽しみながらされそうですね。
 インタビューさせていただきありがとうございました。
 (振動する機械音とオイルの匂いがする、不思議な空間です)

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